保存設定 (ツールバー)
通常時(編集時以外)に表示されているツールバーです。
選択するファイル形式によって、ツールバーの項目が変更されます。
ファイル形式
画像をファイルに保存するときの形式を「BMP」「PNG」「JPEG」「TIFF」「GIF」「JPEG (lossless)」から選択します。
「JPEG (lossless)」
入出力ともにJPEGファイルで、画質を劣化させずに保存(ロスレス変換)します。(JPEGは非可逆圧縮なので、この項目を使用せずにJPEGファイルとして保存すると、画質が劣化します。)
画像の回転(90度単位)、プログレッシブ形式の変更、マーカー(セグメント)の削除等ができます。
* デジタルカメラで縦位置撮影した画像を、回転させたいときなどに使用できます。
* 回転して保存するときなど、画像の縦および横のサイズが8または16の倍数でなければ、正常に変換できない部分を生じることがあります。
* 回転等内容を変更せずに変換しても、コーディング方法の違いによりファイルサイズが変化することがあります。
* CMYK形式のJPEGファイルは、「JPEG (lossless)」の対象外です。(項目は選択できますが失敗します。)
ビット深度
画像をファイルに保存するときのビット深度を選択します。(ファイル形式に応じて項目が変化します)
ビット深度の後の( )内は、使用可能な色数で、フルカラーは16,777,216色、「8bitグレイスケール」は、モノクロ256階調です。
誤差拡散(減色用)
表示中の画像より少ないビット深度で保存するときに使用します。(8bitグレイスケールを除く)
* 画像の使用色数が選択したビット深度の色数より少ないときは、使用されている色をそのまま使います。
プレビュー
各設定値で一時保存した画像を表示して、その効果を確認できます。
このコマンドを実行すると、ウィンドウが左右に分割され、左側に元の画像、右側に一時保存した画像が表示されます。
* 保存後のファイルサイズがタイトルバーに表示されます。
圧縮レベル
PNGファイルに保存するときの圧縮レベルを、0(無圧縮)から9(高圧縮)までの間で設定します。
圧縮レベルが高いほど、ファイルサイズが小さくなりますが、圧縮に時間がかかります。
* PNGは可逆圧縮なので、圧縮レベルによって画質が変わることはありません。
フィルター
フィルターは、圧縮のための事前処理で、選択するフィルターによってファイルサイズが変わります。
「None」「Sub」「Up」「Average」「Paeth」は、画像全体に1種類のフィルターを適用します。
「Auto」は、画像の横一列ごとに最適と思われるフィルターを適用します。(効果は実際に試してみないとわかりません)
* ビット深度が「24bit(フルカラー)」または「8bitグレイスケール」のときに選択できます。
透過色保存/選択、透過色/選択
左側ツールボタンをクリックすると画像上から、透過色が表示される右側カラーボックスをクリックすると色選択ダイアログから、ファイルに保存する透過色を指定します。
保存する設定のときは、ツールボタンにチェックマークが付き、チェックマークが付いているときにクリックすると設定が解除されます。
透過色選択中はポインタの形状が十字になり、ポインタ上のRGB値がタイトルバーに表示されます。
このとき、マウス左ボタンで画像上をクリックすると選択完了になり、画像以外の部分では選択中止になります。(マウス右ボタンクリックでも選択中止可)
* 透過色選択中は、マウス右ボタンドラッグでスクロール、マウスホイールまたはキー操作で拡大縮小表示がきます。
* PNGファイル保存時は、透過色と同色の背景色が同時に保存されます。
インターレース
ツールボタンにチェックマークが付いていると、インターレース形式で保存します。
インターレース形式は、そうでないものと比べてファイルサイズが大きくなります。
* インターレース形式は、インターネットでファイルを表示するときなどに効果的な場合があります。
ガンマ補正値保存、ガンマ補正値
左側ツールボタンにチェックマークが付いていると、ガンマ補正値をファイルに保存します。
右側エディットボックスにガンマ値を入力します。(デフォルトは2.200に設定されています)
コメント保存
ツールボタンをクリックすると、コメント作成のためのダイアログボックスが開きます。
ツールボタンにチェックマークが付くと、コメントをファイルに保存する設定になり、このときクリックすると設定が解除されます。
* このプログラムでは、PNGファイルのコメントはtEXtチャンクに保存します。 ここでは日本語の保存ができますが、PNGファイルの仕様ではtEXtチャンクに半角英数字等以外を使用しないことになっているようです。
画質
JPEGファイルに保存するときの画質を、1(低画質)から100(高画質)までの間で設定します。
画質が低いほどファイルサイズが小さくなります。
* 画質とファイルサイズは、「プレビュー」で確認できます。
サンプル比 4:1、サンプル比 2:1、サンプル比 1:1
「4:1」は輝度4に対して色差1、「2:1」は輝度2に対して色差1、「1:1」は輝度1に対して色差1の割合でサンプリングします。
色情報の省略により、「1:1」「2:1」「4:1」の順にファイルサイズが小さくなります。
* 画質の違いは、「プレビュー」で確認できます。
プログレッシブ
ツールボタンにチェックマークが付いていると、プログレッシブ形式で保存します。
* プログレッシブ形式は、インターネットでファイルを表示するときなどに効果的な場合があります。
Exif情報コピー
入力ファイルにExif情報がある場合、その情報をコピーして保存されるファイルに付加します。
ファイルサイズ上限、指定値
この項目をチェックすると、指定したサイズ以下で保存します。(画質は、設定画質以下の範囲内で自動調整されます)
* サイズ指定での保存は、指定しないときに比べ時間がかかります。
すべてのマーカーを破棄、コメントマーカーのみ保存、すべてのマーカーを保存
JPEGファイルを変換するとき、画像表示に影響がないと思われる拡張マーカー(セグメント)の処理方法を選択します。
* 保存時のファイル形式が、「JPEG/TRSNS」のときに使用する項目です。
対象外領域削除
ツールボタンにチェックマークが付いていると、画像の縦および横のサイズが8または16の倍数でないJPEGファイルを変換するとき、正常に変換できない部分を削除します。
* 「プレビュー」で確認すると、変換できない部分が黒く表示されますが、この部分は保存されません。
* 保存時のファイル形式が、「JPEG/TRSNS」のときに使用する項目です。